hunahunasan’s blog

韓国や韓国語に触れよう!

西芳寺(さいほうじ、苔寺こけでら)

1. 京都嵐山にある西方寺。到着して少し歩いたところにある山門。しかし、一般の人はこの山門から入ることができず、河川に沿って歩いていくと正門がみえます。

2. このお寺は1994年ユネスコ世界文化遺産に登録されました。まず、参拝者は写経(しゃきょう)を書き、提出すればようやく拝観ができるシステムです。写経から拝観まで1時間前後に可能です。要予約制。

3. 伝承によりますと、このお寺は奈良時代の僧侶である行基(ぎょうき)が聖徳太子の別荘を寺へと改めたと伝えています。庭園に入ると出てくる池は「黄金池(おうごんち)」で、ここで弘法大師(こうぼうだいし)が放生会(ほうじょうえ)を行ったといいます。

4. 苔寺という名は、江戸時代に入り2度にわたって洪水に見舞われ、元は枯山水であった荒廃した庭園が苔で覆われたといいます。庭園には国の重要文化財である茶室湘南亭(しょうなんてい)があります。ここは千利休の次男(養子、娘婿)である千少庵(せんのしょうあん)が建立したもので、さらに幕末期の政治家岩倉具視(いわくらともみ、征韓論を反対したえらい人物)が隠棲(いんせい)したところでもあります。