海外で韓国人が最も多く住んでいる国はどこ?

1.海外で韓国人が最も多く住んでいる国はどこでしょうか。私も学生たちからこのような質問をたまに受けるのですが、皆さんはどこだと思いますか？ アメリカ？日本？ 現在日本には、約80万人の韓国人が住んでいますからこれは決して少ない数字ではありません。

2.しかし、正解は「アメリカ」です。世界中に住んでいる韓国人は、本土である韓国と北朝鮮を除いて180カ国に合計7,325,143人(2021年基準)が在留または居住していることが確認されました。昨年度は北米地域の韓国人が2.96%増加し、北米を除いた他の地域は全て人数が減少していました。

3.韓国人が最も多く居住する上位10カ国は、アメリカ(2,546,982人)、中国(2,461,386人)、日本(824,977人)、カナダ(241,750人)、ウズベキスタン(177,270人)、ベトナム(172,684人)、ロシア(169,933人)、オーストラリア(167,331人)の順となっています。

4.一方、全世界の韓人村、別名コリアタウン（Korea Town）若しくはK-townは、最も代表的なのが米国ロサンゼルスにあるLAコリアタウンで、次に日本の新大久保や中国の北京にある望京（ワンジン）のコリアタウンもそれなりに有名です。コリアタウンの範囲は、一般的に親北朝鮮系(日本の朝鮮総連、中国の延辺朝鮮族自治州など)の人々が集まっている所や昔から少数民族として暮らしてきた高麗人居住地(サハリンなど)の地域の人はコリアンではあるが、コリアタウンには入らないです。

5.日本では、東京の新大久保駅周辺や大阪鶴橋駅周辺、生野にコリアタウンの規模が大きくて有名です。東京の三河島駅一帯の東日暮里コリアタウンは日本のコリアタウンの中で最も古く、その起源は1920年代まで遡ると思われます(この地域の韓人教会である東京福音教会が1924年に開設されたことからも分かる)。当時、荒川区に浄水場が存在し、革工場も多かったため、朝鮮人が多く流れ込んできたといいます。

6.大阪の鶴橋駅周辺と生野はコリアタウンの特徴を最もよく表している所です。なぜならば、商人のほとんどが韓国語を使い、韓国で販売している品物を輸入して取引しているからです。ここの歴史は百済時代にまで遡るといわれていますが、本格的なコリアタウンの形成は、戦前猪飼野地区に平野川運河工事など仕事を求めて多くの朝鮮人が押し寄せたとされ、1930年代末にはこの一帯にすでに生活用品や食品を売る市場が形成されたといいます。今では韓国食品店を中心に焼肉屋、韓流ショップなどが並び、韓国の趣を感じたい在日韓国人だけでなく、韓国文化を知りたい日本人も多く訪れる名所になっています。